春日王歌一首 [志貴皇子の子。 母は多紀皇女と曰す。] 足引の 山橘の 色に出でよ 語言ひ継ぎて あふこともあらむ (四ー六六九) 寄草 紫の 絲をぞ吾が搓る 足ひきの 山橘を 貫かむと念ひて (七ー一三四〇) 雪日作れる歌一首, この雪の 消へ遺る時に 去來歸奈 山橘の 実の光(て)るも見む (一九ー四二二六) 右一首十二月大伴宿祢家持作之
山橘に比定される