たぶのき

つままとされる

古代の日本の海岸近くにはタブが大きな叢林をなしていたとされるようである。丹後の籠神社にも
高木があるが、ここには那智青岸渡寺の古木を載せた。

タブの実

  季春三月九日、出擧(すいこ)の政せむとして旧
江(ふるえ)村に行く。道の上にして目を物花に屬
(つ)くる詠と興の中に作れる歌とを并せたり。
 澁谿(しぶたに)の崎を過ぎて巖の上の樹を見る
歌一首〈樹の名はつままなり 〉

磯の上の 都萬麻(つまま)を見れば 根を延(は)
へて 年深からし 神さびにけり (四一五九)

(磯の上の タブの木をみると、地上に出た根を延
ばしているので、古木であるようだ、神々しくみえる)

タブの若芽

那智青岸渡寺のタブの古木