須佐(すさ)の郷(さと)。郡家(こほりのみやけ)の正西(まにし)一十九里なり。神須佐能袁命(かむすさのをのみこと)、詔りたまひしく、「此の国は小さき国なれども、国処(くにどころ)なり。かれ、我が御名は石木(いはき)には著(つ)けじ」と詔りたまひて、すなはち、己(おの)が命(みこと)の御魂(みたま)を鎭(しづ)め置き給ひき。しかしてすなはち、大須佐田(おほすさだ)・小須佐田(をすさだ)を定め給ひき。かれ、須佐(すさ)といふ。すなはち正倉(みやけ)あり。

須佐郷

(出雲国風土記飯石郡須佐郷)