しとと

爾に大久米命、天皇の命を以ちて、其の伊須氣余理比賣(いすけよりひめ)に詔りし時、其の大久米命の黥(さ)ける利目(とめ)を見て、奇(あや)しと思ひて歌曰ひけらく、
  胡■子鶺鴒(あめつつ) 千鳥ま鵐(しとと) 
  など黥(さ)ける利目(とめ)
とうたひき。爾に大久米命、答へて歌曰ひけらく、
  媛女(をとめ)に 直(ただ)に遇(あ)はむと
  我が黥ける利目
とうたひき。故、其の孃子(をとめ)、「仕へ奉らむ。」と白しき。
                         (神武記)