然(さ)て後(のち)、登美毘古(とみびこ)を撃たむとしたまひし時、歌曰(うた)ひけらく、
  みつみつし 久米の子等(こら)が 粟生(あはふ)には      韮(かみら)一莖(ひともと) そねが莖(もと) そね芽(め)繋  (つな)ぎて 撃ちてし止(や)まむ
とうたひき。又歌曰(うた)ひけらく、
  みつみつし 久米の子等(こら)が 垣下(かきもと)に 植ゑ  し椒(はじかみ) 口(くち)ひひく 吾(われ)は忘れじ 撃ちて  し止まむ 
とうたひき。

山椒

『古事記』のはじかみに比定される植物の一つ