おみなへし

  中臣女郎、大伴宿禰家持に贈る歌五首
をみなへし 咲く沢に生ふる 花かつみ かつても知らぬ 戀もするかも(六七五)

女郎花 生ふる沢辺の 眞田葛原 何時かも絡(く)りて わが衣(きぬ)に着む   (一三四六)

  大宰の諸卿大夫と官人等と筑前国の蘆城(あしき)の驛家(うまや)に宴する歌二首
女郎花(をみなへし) 秋萩まじる 蘆城野は 今日を始めて 万代に見む(一五三〇)

珠匣(たまくしげ) 蘆城の川を 今日見ては 万代までに 忘らえめやも(一五三一)
   右の二首は、作者詳らかならず。

盆花用に栽培されている女郎花(兵庫県和田山町で)

庭に植えられた女郎花(飛鳥寺の近くで)