楡(にれ)

  乞食者(ほかひびと)の詠(うた)二首(第二首目)
おし照るや 難波の小江(をえ)に 廬作り 隱(なま)りて居る 葦蟹を 大君召すと 何せむに 吾を召すらめや 明(あきら)けく わが知ることを 歌人と 吾を召すらめや 笛吹と 吾を召すらめや 琴彈と 吾を召すらめや かもかくも 命受けむと 今日今日と 飛鳥に到り 立てども 置勿(おきな)に到り 策(つ)かねども 都久野(つくの)に到り 東(ひむかし)の 中の門(みかど)ゆ 參納(まゐ)り來て 命受くれば 馬にこそ 絆(ふもだし)掛くもの 牛にこそ 鼻繩はくれ あしひきの この片山の もむにれ)を 五百枝剥ぎ垂り 天光(あまて)るや 日の氣(け)に干し 囀(さひづ)るや から碓子(うす)に舂き 庭に立つ 碓子に舂き おし照るや 難波の小江の 初垂(はつたり)を 辛く垂り來て 陶人の 作れる瓶を 今日行き 明日取り持ち來 わが目らに 鹽漆り給ひ ●(きたひ)賞(はや)すも ●賞すも(十六ー三八八六)
   右の歌一首は、蟹の爲に痛を述べて作れり。

あきにれ

楡にはハルニレとアキニレがある

はるにれ  同志社女子大学内にある木

上下の写真は京田辺市内の水取から打田へ行く途中の道路脇にあった、なかなか姿のよい木だったのですが、交通の邪魔にはならないのに、残念ながら伐られてしまいました。

上三葉は万葉文化館の庭園にあるあきにれ

奈良公園で