詠玉掃鎌天木香棗歌〔長忌寸意吉麻呂歌八首(7)〕 玉掃 苅り來鎌麻呂 室の樹と 棗が本を かき掃かむため (16ー3830) 作主未詳歌一首 梨棗 黍に粟継ぎ 延ふ葛の 後も逢はむと 葵花咲く (16−3834) 〈梨・棗が実り、黍に続いて粟も稔るように君に会っているが、野に這う葛のように後も逢おうと、葵〈あふひ=逢ふ日〉の花が咲くことだ〉