是(ここ)に其の妻、牟久(むく)の木の實と赤土(はに)とを取りて、其の夫(ひこぢ)に授けつ。故(かれ)、其の木の實を咋(く)ひ破り、赤土(はに)を含(ふふ)みて唾(つば)き出(いだ)したまへば、其の大神、呉公を咋ひ破りて唾き出すと以爲(おも)ほして、心に愛(は)しく思ひて寢ましき。(大穴牟遅神の根之堅州国訪問)

椋(むく)

椋の木の実がこの『古事記』の場面にふさわしいか疑問なしとしない。