木に寄す
たらちねの 母が園なる 桑すらに 願へば衣に 着すとふものを (七ー一三五七)
桑は養蚕の爲に栽培され、根本から伸びた若枝を刈り取る刈桑と、高木にして葉を扱いて取る高桑とがある。写真最初の二葉は刈桑、黄葉しているのは高桑である。
桑の実は童謡「あかとんぼ」にも歌われているが、桑の実は刈り桑ではなく、高桑に実る。紫色に熟れると、子供はこれを摘んで食べた。種が多いので親はお腹をこわすといって食べるのを喜ばなかった。隠れて食べると唇や舌が紫色に染まって、たいていは食べたとばれて叱られるのがおちであった。
高桑、刈り桑と種類が異なるわけではない
出雲神原神社の前の刈り桑(2001年9月)。2004年3月には、すでに無くなっていた。
山辺の道で