象山

  山部宿禰赤人の作る歌二首 短歌を并せたり
やすみしし わご大君の 高知らす 吉野の宮は 疊(たたな)づく 青垣隱(あをかきごも)り 川波の 清き河内(かふち)そ 春べは 花咲きををり 秋されば 霧立ち渡る その山の いやますますに この川の 絶ゆること無く ももしきの 大宮人は 常に通はむ        (9−923)
  反歌二首
み吉野の象山(きさやま)の際(ま)の木末(こぬれ)にはここだもさわく鳥の聲かも              (9−924)
ぬばたまの夜(よ)の更(ふ)けゆけば久木(ひさき)生(お)ふる清き川原に千鳥しば鳴く          (9−925)

吉野町歴史資料館東から。左手奥が青根が峯