梓(あづさ=きささげ)

本草和名の説

諏訪神社上社の境内

 ちはやひと 宇治の渡に
 渡り瀬に 立てる梓弓檀弓(あづさゆみまゆみ)
 い伐(き)らむと 心は思(も)へど
 い取らむと 心は思(も)へど
 本方(もとへ)は 君を思ひ出(で)
 末方(すゑへ)は 妹を思ひ出
 苛(いら)なけく そこに思ひ出
 かなしけく ここに思ひ出
 い伐らずぞ来る  梓弓檀弓
             (応神記・大山守命の反乱) 

 隱(こも)り國(く)の 泊瀬(はつせ)の山の
 大峽(おほを)には 幡(はた)張(は)り立(だ)て
 さ小峽(をを)には 幡張り立(だ)て
 大峽(おほを)に  しなかさだめる
 思ひ妻(づま)あはれ
 槻(つく)弓の 臥(こ)やる 臥(こ)やりも
 梓(あづさ)弓 起(た)てり起(た)てりも
 後(のち)も取り見る 思ひ妻あはれ 
            (允恭記 木梨軽皇子の物語)