象川

  暮春の月、芳野(よしの)の離宮に幸(いでま)しし時、
  中納言大伴卿、勅を奉(うけたまは)りて作る歌一首
  〈并に短歌、未だ奏上を經ざる歌 〉
み吉野の 芳野の宮は 山柄(やまから)し 貴かるらし 川柄し 清(さや)けかるらし 天地と 長く久しく 萬代に 変らずあらむ 行幸(いでまし)の宮     (3−315)
  反歌
昔見し象(きさ)の小河(をがは)を今見ればいよよ清(さや)けくなりにけるかも             (3−316)

  帥大伴卿の歌五首(2)
わが命も常にあらぬか昔見し象(きさ)の小河(をがは)を行きて見むため                  (3−332)

桜木神社前で