ががいも〈羅摩=かがみ〉

 かれ、大国主神、出雲の御大の御前に坐す時、波の穂より天の羅摩船(かかみぶね)に乗りて、鵝の皮を内剥に剥(は)ぎて衣服にして、帰り来る神有りき。爾に其の名を問はせども答へず、また所從の諸神に問はせども、皆「知らず。」と白しき。爾に多迩具久(たにぐく)白言しつらく、「こは久延毘古(くえびこ)ぞ必ず知りつらむ。」とまをしつれば、即ち久延毘古を召して問はす時に、「こは神産巣日神の御子、少名毘古那神ぞ。」と答へ白しき。かれ爾に神産巣日の御祖命に白し上げたまへば、答へ告りたまひしく、「こは実に我が子ぞ。子の中に、我が手俣より久岐斯子ぞ。かれ、汝葦原色許男命の兄弟となりて、其の国を作り堅めよ。」とのりたまひき。かれ、それより、大穴牟遲と少名毘古那と、二柱の神相並ばして、この国を作り堅めたまひき。さて後は、其の少名毘古那神は、常世国に度りましき。
            (『古事記』大國主神の国作)

実は淀川で採取 2001.10.7   花は同志社大学前駅の近くで撮影 2001.9.25

ががいもの種