蒲子(えびかづらのみ)

葡萄と考えられている→本当は山葡萄であろう

ここに伊邪那岐命、見畏(みかしこ)みて逃げ還る時、その妹伊邪那美命、「吾に辱見せつ」と言ひて、すなはち豫母都志許賣(よもつしこめ)を遣はして追はしめき。ここに伊邪那岐命、黒御蘰(くろみかづら)を取りて投げ棄(う)つれば、すなはち蒲子(えびかづらのみ)生(な)りき。こをひろひ食(は)む間に、逃げ行くを、なほ追ひしかば、またその右の御美豆良(みみつら)に刺させる湯津津間櫛(ゆつつまぐし)を引き闕(か)きて投げ棄(う)つれば、すなはち笋(たかむな)生(な)りき。こを拔き食む間に、逃げ行きき。(記神代・黄泉国訪問=呪的逃走)