飛鳥寺(元興寺)

(推古天皇)十四年の夏四月の乙酉朔壬辰に、銅(あかがね)・繍(ぬひもの)の丈六の佛像、並に造りまつり竟りぬ。是の日に、丈六の銅の像を元興寺(ぐわんごうじ)の金堂に坐せしむ。時に佛像、金堂の戸より高くして、堂に納(い)れまつること得ず。是に、諸の工人等、議りて曰はく、「堂の戸を破(こほ)ちて納れむ」といふ。然るに鞍作鳥(くらつくりのとり)の秀れたる工(たくみ)なること、戸を壞たずして堂に入るること得。即日に設齋(をがみ)す。是に、會集へる人衆、勝(あ)げて數ふべからず。(『日本書紀』)