朝酌(あさくみ)の郷(さと)。 郡家(こほりのみやけ)の正南(まみなみ)一十里(さと)六十四歩(あし)なり。 熊野(くまの)の大神の命、詔りたまひて、朝御●(食+気=あさみけ)の勘養(かむかひ)、夕御●(ゆふみけ)の勘養(かむかひ)に、五つの贄(にへ)の緒(を)の処と定め給ひき。かれ、朝酌といふ。